
山形や新潟の沿線で見かけることが増えた「GV-E400系」。 かつての国鉄型気動車(キハ40系)とは一線を画す、その近未来的な姿に驚いた方も多いのではないでしょうか?
今回は、次世代の新型気動車「GV-E400系」について、初心者の方にも分かりやすく徹底解説します!「見た目は電車みたいなのに、どうして架線がないところを走れるの?」という素朴な疑問もスッキリ解決していきましょう!
そもそも「GV-E400系」ってどんな車両?

GV-E400系とは、2019年8月のデビューし、新潟・秋田・青森エリアで活躍している車両です。それまで走っていたキハ40系は国鉄時代に製造された車両であり、老朽化したキハ40系を置き換えるために出た車両です。
最大のポイントは、その名前に隠されています。 「GV」とは、Generating Vehicle(発電する車両)の略。 従来の「ディーゼルエンジンで直接タイヤを回す」気動車とは違い、「エンジンで発電した電気を使って、モーターで走る」という電気式ディーゼル車なんです。
豆知識: JR北海道では、この車両の兄弟モデルが「H100形(DECMO)」という名前で活躍しています!
外観は今までのディーゼル車とは一線を画す近未来デザインが特徴です。それ以外のデザインでの特徴をまとめると次のようになります。
- ボディ: 錆や雪に強いステンレス製。
- デザイン: トキをイメージしたピンクと黄色のドットラインがアクセント。
- 正面: 角を削ぎ落とした「ダイヤモンドカット」のような黒いフェイスが、とってもクールです。
- 表示: 行先表示はフルカラーLED。夜間や吹雪の中でもクッキリ見やすく、経由地などの情報も一目でわかります。
【徹底比較】新星「GV-E400系」 vs 名車「キハ40系」

長年愛されたキハ40系と比べると、驚くほど進化しています。主要なスペックを比較表にまとめました。
| 比較項目 | GV-E400系 | キハ40系 |
| 製造開始 | 2018年 | 1979年 |
| 動力方式 | 電気式 | 液体式 |
| 最高速度 | 100km/h | 95km/h |
| 車体素材 | ステンレス | 鋼鉄 |
| 行先表示 | フルカラーLED | 幕式 |
| 乗員定員(1両あたり) | 約99名 | 約96名 |
比べて分かるように、サビや雪に強いステンレスの採用やCO2の排出が少ない電気式への変更により「速くて・タフで・スマート」な車両へと生まれ変わりました。
実際に乗ってわかった「驚きの乗り心地」
実際に乗ってみると、キハ40形の哀愁ある雰囲気と違って、電車が来たかと勘違いしてしまいます。今まで武骨だったディーゼルカーのイメージと違ってスリムでスマートな外見です。
車内は段差がなく、清潔感がある明るい車内だったのが好印象でした。 駅を発車すると走り出しは滑らかでエンジンがグルグルと鳴ったり、振動が伝わる様子もありません。見かけだけじゃなくて本当に電車みたいだ!というのが乗ってみた印象でした。
つまり「乗り心地が良い」車両で、キハ110形よりGV-E400系の方が好きかもしれません。
ただし、キハ40形と比べると車体が小さく感じます。またトイレや機器の配置の関係からか、車内は圧迫感を感じます。朝夕の混雑した時間帯であれば窮屈に感じるかもしれません。
ここが良い
- 近未来的なデザイン
- 4人・2人掛けボックスシート
- 清潔感のある車内
- 加速がスムーズ
ここがイマイチ
- 車内が狭い
- シートが固め
- トイレ付近は通路が狭い
GVーE400系に乗るには?運転区間をまとめてみた
GVーE400系は主に新潟県から青森県にかけて配属されており、いずれも普通列車で運転されています。運転区間の詳細は以下の通りです。
| 磐越西線 | 会津若松~新津 |
| 信越本線 | 新津~新潟 |
| 羽越本線 | 新津~酒田 |
| 奥羽本線 | 秋田~東能代 |
| 奥羽本線 | 弘前~青森 |
| 奥羽本線 | 新庄~横堀 |
| 五能線 | 東能代~川部 |
さいごに
GVーE400系は、長年ローカル線を支えてきたキハ40系の「武骨なかっこよさ」とはまた違う「スマートで快適な次世代の車両」という印象を与えてくれる車両です。
「ディーゼルの唸る音が好きだった」というファンの方には少し物足りないかもしれませんが、段差のない床や明るい車内は、誰にでも優しい鉄道の形と言えます。 皆さんも、新しくなった銀色の気動車に乗って、ローカル線の旅に出かけてみてはいかがでしょうか?